今のソーシャルメディア界隈を見てマーケティングや広告に興味を持つ人にお勧め。ダイアルアップ時代(1990-96年頃?)にネットに飛びついたマーケターや広告人達と話してみることだと思うんだ。
(といいつつ、正直僕はめちゃくちゃ濃密に語り合えるほどその世代の知り合いはいないです。ごめんなさい。けど、それでも時々にでも)その世代の人と話して感じるのは、「彼らの掌の上で転がされている」っていう感じ。転がされているわけでもないんだけど、現状は彼らが見通した世界から外れてないし、むしろ議論は既にし尽くされているんじゃないかと感じることが多くて。
勿論、90年代はfacebookやモバゲーは当然存在しなかったし、googleもamazonも業績上は青息吐息で、こんなプレイヤーがこう成長してこういうサービスを提供する、なんて見通すことは誰にも出来なかった。でも、インターネットは人々の生活をこういう風に変え、マーケティングはこうなるんじゃないか?というビジョンはいろいろと構想・妄想されていたんだと思う。
ネット×マーケティングについて一生懸命考えてきたマーケターや広告人の先輩達はいろんな所で、さほど人々を煽ることなく、淡々とプロの仕事をしてきてたりしているもんなんですよ。そんなに数は多くないだろうけど。(そして、マス広告をやってきて今後もマスをやり続ける広告人は多いだろうけど。)
現実は思ったより早くは変わらないし、破壊的な・革命的な瞬間なんてそうそうあるもんじゃない。今のソーシャルメディアに見果てぬ夢を見る人は数週間後か数ヶ月後か数年後には絶望して意味が無いとも思ったりする。でも先輩達のこの15年間を思うと、そう焦らなくてもね、とも思うんです。
インターネットの影響はじわじわとそこかしこにあって、気づいたときには、いつのまにか生活は変わっているものだから。ソーシャル×マーケティングについて一生懸命考えて夢見たことの一部は、今は実現できなくても、5年後や10年後や15年後に必ず実現される。それを自らが手がけられるように、今からしっかり目の前のお客様に対して提案して、実現の努力をしていったらいいんだと思います。