田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

nanapiさんの事業計画と堀江さんのパッション

本日話題になった記事について。

ある意味教科書的というか、詰め将棋を思わせる緻密なストーリー。こんなにコンパクトに日本語のドキュメントで読めたことはないと思います。とても貴重。


これを味わった後に堀江さんのインタビューを読むと、また別のパッションとちょっとした毒を感じられて、面白いわけです。

アントレプレナーシップにおいて、いまを生きるという発想と計画性は両立するものでしょうか。

そもそも、何のために計画を立てるのかがわかりません。計画を立てたからといってその通りに事が進むわけではありません。むしろ計画通りに進まないことのほうが多いものです。計画は一定の目安・目標だと言う人もいますが、僕には自己満足にしか見えません。計画を立てて安心し、計画通りに進まないことにいらだつ。自分のなかで勝手に踊っているだけに見えます。
もちろん、何か新しいビジネスを実現するには、いくつかの必要な要素が存在します。それぞれの要素をいつまでに実現しなければならないかというのは、実際にやってみなければわかりません。できないことはできない、できることはできる。それは事前にわかるものではないのです。

http://www.dhbr.net/articles/-/2255?page=2

※この記事を読むためのid/passはhttps://www.facebook.com/kobayashimasashi/posts/10152038389644446 にあります。期間限定のようです。


自分なりに補助線を引くと、「ソーシャルメディア」は基本的にリクープまで長いビジネス。勝負はリクープまでの時間をどう縮め、更に事業をどう加速させるか。でも安易に加速しようとすると本質価値は毀損するもので、なかなか簡単ではありません。
極めてまれに大爆発するものがありますし、プレイヤーとしてはそれを夢見つつも、そうでないことが当たり前。それに気づいてからどうするかが本当の勝負なんだと思います。