田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

Googleが文章を読むようになっている

被リンク的な表層的な構造ではなくて、どうやらGoogle様、最近、文章を読んでいるみたいなんですよ。

はてなのアクセス状況を見ていると、自分もそう感じるときがあります。エンジニアではない私はGoogleが具体的にどういう変更を加えているかは到底分からないですし、自分がどういうシーンでそう感じたのかは思い出せないので、あくまで”気配”に似たものですが。
ベンチャーは朝令暮改を是として良い存在だと思いますが、個人的には、かつて近藤が語った「涼しい顔をしてダイアリーを続けていきたい」という思いについては今でもブレないままだと思っています。Googleと目指すものと同じ方向を見ているのかも知れません。

iKnow!が面白い

iKnow!

英語学習SNSサイトのiKnow!は実用的、かつ面白そうだと思いました。はてなブックマークでも盛り上がっています。

http://b.hatena.ne.jp/keyword/iKnow

聞けば、これまで語学学校のバックエンドに卸していたようなコンテンツを惜しげもなく使っているとのこと。凄い。
これだけはてなブックマークで盛り上がっているんだから、潜在的にはてなではiKnow!を好むユーザーは多くいるということが分かります。はてなブックマークで、広告を出しませんか? >iKnow!の中の人
という営業活動はさておき。


iKnow!上の広告

広告の観点からも、Eric氏、長谷川氏などのインタビューコメントは興味深いです。

iKnow! は無料でサービスを提供しているだけに、やはり広告が収益の柱となる。ただ、この会社はバナー広告をサイトに貼り付けることはしたくない。広告においても新しいアプローチを検討している。一言でいえば、学習と広告をマッチさせて、広告主にも学習者にも双方にメリットのある高い効果のある広告モデルだ。

広告を一回見せることによってユーザーが行動を変え、商品を買う。これが広告の究極の形です。行動を変えるということは学習でもあります。同じように、セレゴ・ジャパンもできるだけ少ない回数で、脳に最も刺激を与えて、より長く使える、行動を変える学習システムを提供しています。つまり、入り方が違うだけで、学習と広告には 共通点が多く、ゴールも一緒なのです。(Eric氏)

多分、iKnow!が、最も簡単に広告を掲載して稼ぐ手段は、各種英会話学校・英会話学習教材のバナーを掲載すること。また、語学学習・留学・資格関連の特集ページをタイアップ制作し、バナーからの誘導と掲載することも定番であると思います。にも関わらず、「無料で使えるからしょうがないよねって思いながらも、露出が多すぎるとうっとうしい(長谷川氏)」のでバナーを載せたくない、という意気やよし。です。
ただ、言われてみれば確かに、学習しようとするサイトでバナー広告が多いと萎えてしまう可能性がありますし、コミュニティ性が高いサイトはユーザーが「ここ、盛り上がっている」という感覚を持って貰うことは大事なので、案外合理的な判断なのかもしれません。

広告主にも学習者にも双方にメリットのある仕組みは、例えばどういったことがあるんでしょうね。

などはすぐに思いつきます。他、テキスト系で形に残るような広告取り組みとしては、

  • 広告主のキャンペーンページ(日本語)を英訳してみるコンテスト

なども面白そうです。英訳するにはエネルギーが要るし、本質を真剣に考える機会が多そうなので、広告主が伝達したいと考えている内容を学習者が理解してくれそう。参加してくれる学習者はその伝達したい内容を解釈し、自分なりの味付けを加えて発信してくれるわけで、自然と立ち位置が応援者となってくれる方も多くなりそう。スタートアップの段階の認知向上策として、良いやり方ではないでしょうか。
長文だとみんな格好つけて書かなそうな可能性もあるので、シンプルなお題を出して外部のミニブログ、例えばはてなハイクFeecleなどと連動して行うと参加者が増えるのではないかと思いました。どうでしょう。って誰に言ってるんだ自分。

SNS広告

この支払い保証型というのが日本語としてよく分からないけどアフィリエイト広告のことだろうか。

原文を見ると”guaranteed ad deals”なので、直訳だと”保証型広告契約”。MySpaceだと普通はクリック保証型広告だと思いますが、Googleと結んでいるというdealであるならばGoogleが特別に最低支払金額を保証をした契約なのかも知れないですね。
SNSだと、検索エンジン経由のアクセスもそこそこ多いブログなどと違って知り合いのページを見るという行動が多いと思われるので、1つの広告につきクリック率0.04%というのもさほど驚かない数字。
Googleと連携している取り組みはコンテンツマッチ広告が主力ではないかと推察されますが、契約更新しないだろうという観測が出ているとすると、コンテンツマッチの手法でも想定しているよりは広告成果が上がっていないと言えることになります。


では、SNSサービス事業者の広告担当者は、媒体の広告価値向上のため何に向かうべきか。


単純に認知効果が上がる派手なディスプレイ広告を徹底すると、露出単価を高くキープすることができる反面、サイトを見るのが嫌になる機会が増えるので難しいところです。
一方、広告効果を上げるために閲覧者の属性に合った広告を配信する手段がありますが、こちらは工夫の余地がありそうです。日本の実績でも女性向けセグメント広告は売れやすいと良く聞きます。
行動ターゲティング広告(BTA)はとても興味深い手法ですが、意味のある”ターゲティング”を見いだして設定できるようにするには、ハードルがまだいくつも待っている、というところではないでしょうか。BTAに広告マンの時間と知恵とプログラマの工数を投下し続けているうちに、サービスの新機能と連携した新しい広告手法が出てきて、それだ、と一気に流れてしまうということになりそうな予感もあります。


いずれにせよ、SNSのような滞在時間の長いサイトでは、広告の内容と手法がサイトに与える影響が比較的強いので、注意が必要となります。FacebookなどSNSサービスの広告担当者は、現状の期待値はあくまで想定の値と割り切って、焦りすぎたりしないことが大事なのかも知れないと思います。

ロッテリアについて少し知りたいです

ロッテリアの限定新商品、「絶品チーズバーガー」を知っていますか? http://lotteria.jp/campaign/20071130-2/index.html

「絶品チーズバーガー」を知っていますか?
知らない。初めて聞いた 138
知っている 129
1回だけ食べたことがある 21
複数回食べたことがある 12
あなたのロッテリア経験を教えてください
1週間以内に行った 19
2週間以内に行った 12
1ヶ月以内に行った 26
3ヶ月以内に行った 28
半年以内に行った 36
1年以内に行った 31
2年以内に行った 15
3年以内に行った 27
5年以内に行った 26
10年以内に行った 28
もう10年以上、行っていない 32
そもそも行ったことがない 20

関東にお住まいの方は、回答いただければ嬉しいです。

京都に本社移転

はてなが京都に帰るという出来事は、感慨深いものがあります。私がはてな入社を決心した頃に東京移転が決定しており、あれ、自分はまた京都に住むんじゃなかったのか、と驚いたのが思い出されます。2003年のことです。


2008年の私は東京オフィスにて、広告営業チームのチーフとして引き続き業務を担当し、副社長の川崎をサポートします。どうも京都とはニアミスが続くようです。
なお、関西にてお引き合いがありましたら、拠点(本社)も出来ましたし、いろいろサポートしやすくなったかと思いますので是非お声掛けください。

参考

ヒヨドリのおやつ

ベランダに掛けているプランターにスティックブロッコリーを6株育てているのだけれども、昨日急に3株分、葉っぱを丸坊主にされてしまった。
ヒヨドリのせいだ。無農薬で育てているので彼彼女らには「美味しいおやつ」といったところなんだろうな。せっかくここまで育ててきたのに悔しい。
ベランダにネットは掛けられない構造なので何かしないといけないのだけど、ヒヨドリを避けるにはどうしたらよいのか。困った。