田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

SNS広告

この支払い保証型というのが日本語としてよく分からないけどアフィリエイト広告のことだろうか。

原文を見ると”guaranteed ad deals”なので、直訳だと”保証型広告契約”。MySpaceだと普通はクリック保証型広告だと思いますが、Googleと結んでいるというdealであるならばGoogleが特別に最低支払金額を保証をした契約なのかも知れないですね。
SNSだと、検索エンジン経由のアクセスもそこそこ多いブログなどと違って知り合いのページを見るという行動が多いと思われるので、1つの広告につきクリック率0.04%というのもさほど驚かない数字。
Googleと連携している取り組みはコンテンツマッチ広告が主力ではないかと推察されますが、契約更新しないだろうという観測が出ているとすると、コンテンツマッチの手法でも想定しているよりは広告成果が上がっていないと言えることになります。


では、SNSサービス事業者の広告担当者は、媒体の広告価値向上のため何に向かうべきか。


単純に認知効果が上がる派手なディスプレイ広告を徹底すると、露出単価を高くキープすることができる反面、サイトを見るのが嫌になる機会が増えるので難しいところです。
一方、広告効果を上げるために閲覧者の属性に合った広告を配信する手段がありますが、こちらは工夫の余地がありそうです。日本の実績でも女性向けセグメント広告は売れやすいと良く聞きます。
行動ターゲティング広告(BTA)はとても興味深い手法ですが、意味のある”ターゲティング”を見いだして設定できるようにするには、ハードルがまだいくつも待っている、というところではないでしょうか。BTAに広告マンの時間と知恵とプログラマの工数を投下し続けているうちに、サービスの新機能と連携した新しい広告手法が出てきて、それだ、と一気に流れてしまうということになりそうな予感もあります。


いずれにせよ、SNSのような滞在時間の長いサイトでは、広告の内容と手法がサイトに与える影響が比較的強いので、注意が必要となります。FacebookなどSNSサービスの広告担当者は、現状の期待値はあくまで想定の値と割り切って、焦りすぎたりしないことが大事なのかも知れないと思います。