田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

iKnow!が面白い

iKnow!

英語学習SNSサイトのiKnow!は実用的、かつ面白そうだと思いました。はてなブックマークでも盛り上がっています。

http://b.hatena.ne.jp/keyword/iKnow

聞けば、これまで語学学校のバックエンドに卸していたようなコンテンツを惜しげもなく使っているとのこと。凄い。
これだけはてなブックマークで盛り上がっているんだから、潜在的にはてなではiKnow!を好むユーザーは多くいるということが分かります。はてなブックマークで、広告を出しませんか? >iKnow!の中の人
という営業活動はさておき。


iKnow!上の広告

広告の観点からも、Eric氏、長谷川氏などのインタビューコメントは興味深いです。

iKnow! は無料でサービスを提供しているだけに、やはり広告が収益の柱となる。ただ、この会社はバナー広告をサイトに貼り付けることはしたくない。広告においても新しいアプローチを検討している。一言でいえば、学習と広告をマッチさせて、広告主にも学習者にも双方にメリットのある高い効果のある広告モデルだ。

広告を一回見せることによってユーザーが行動を変え、商品を買う。これが広告の究極の形です。行動を変えるということは学習でもあります。同じように、セレゴ・ジャパンもできるだけ少ない回数で、脳に最も刺激を与えて、より長く使える、行動を変える学習システムを提供しています。つまり、入り方が違うだけで、学習と広告には 共通点が多く、ゴールも一緒なのです。(Eric氏)

多分、iKnow!が、最も簡単に広告を掲載して稼ぐ手段は、各種英会話学校・英会話学習教材のバナーを掲載すること。また、語学学習・留学・資格関連の特集ページをタイアップ制作し、バナーからの誘導と掲載することも定番であると思います。にも関わらず、「無料で使えるからしょうがないよねって思いながらも、露出が多すぎるとうっとうしい(長谷川氏)」のでバナーを載せたくない、という意気やよし。です。
ただ、言われてみれば確かに、学習しようとするサイトでバナー広告が多いと萎えてしまう可能性がありますし、コミュニティ性が高いサイトはユーザーが「ここ、盛り上がっている」という感覚を持って貰うことは大事なので、案外合理的な判断なのかもしれません。

広告主にも学習者にも双方にメリットのある仕組みは、例えばどういったことがあるんでしょうね。

などはすぐに思いつきます。他、テキスト系で形に残るような広告取り組みとしては、

  • 広告主のキャンペーンページ(日本語)を英訳してみるコンテスト

なども面白そうです。英訳するにはエネルギーが要るし、本質を真剣に考える機会が多そうなので、広告主が伝達したいと考えている内容を学習者が理解してくれそう。参加してくれる学習者はその伝達したい内容を解釈し、自分なりの味付けを加えて発信してくれるわけで、自然と立ち位置が応援者となってくれる方も多くなりそう。スタートアップの段階の認知向上策として、良いやり方ではないでしょうか。
長文だとみんな格好つけて書かなそうな可能性もあるので、シンプルなお題を出して外部のミニブログ、例えばはてなハイクFeecleなどと連動して行うと参加者が増えるのではないかと思いました。どうでしょう。って誰に言ってるんだ自分。