田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

ネイティブ広告(Native Advertising)について

ワシントン・ポストでネイティブ広告を実施しているという記事を見かけたので、ネイティブ広告(Native Advertising)についてメモ。

wikipediaでは

Native advertising is a web advertising method in which the advertiser attempts to attract attention by providing valuable content in the context of the user's experience. Similar conceptually to an advertorial, which is a paid placement attempting to look like an article, a native ad tends to be more obviously an ad while still providing interesting or useful information. The advertiser's intent is to make the paid advertising feel less intrusive and, therefore, increase the likelihood users will click on it.

http://en.wikipedia.org/wiki/Native_advertising

少し調べる

  • 先ほどの記事で例示されているWashington Postを見る
    • 既に、CTIAの記事への誘導枠はなくなってる。検索して見つけたのが下記
    • あまり広告っぽくない
      • 記事内容も普通に読ませる
      • 表記は、BRANDCONNECT>> というロゴと、記事の署名(Posted by John Walls, Vice-President, Public Affairs, CTIA, on March 11, 2013 at 7:29 pm)が主

所感

  • Washington Postでの例は、記事ページ自体に「広告」表記がなく、分かりにくくてすっきりしない
    • 英語ネイティブには広告だとすぐ分かる表現なのかもしれないけど、BRANDCONNECT>>が広告を意味するものだとは気づかなかった
  • 記事を読みたい読者に、編集記事並みのクオリティで広告記事をおすすめすることは問題無いし、よりニーズに合っているだろう
  • 突拍子もない広告だとは思わない。藤村さんの指摘通り、記事広告の進化版を目指していると思う

mailboxアプリ使い始めました

昨日、iPhoneでmailbox appが使えるようになったという通知があったので使い始めました。
2月にtechcrunchの記事を読んでから申請したので40万人待ちでした。



興味がある人はこちらから→Mailbox - Put Email In Its Place


受信トレイにメールを溜めないという意図で作ってあるアプリなので、これを機に受信トレイを空にしました。それだけで満足感あり。アーカイブ化を簡単にできるのも良いです。
これ以上満足感を得られるかどうかは分かりませんが、この1週間使い続ける気になるレベルではあります。


参考にしたレビュー

これ以上のノウハウは当面見つけられる気がしない。

2013年3月11日

今年も3月11日を迎えました。本日、はてなブログの公式デザインテーマ「Pray」が公開されたのでデザイン変更します。
(デザインテーマの趣旨解説はこちら →復興への祈りをこめて、公式デザインテーマに「Pray」を追加しました - はてなブログ開発ブログ


2011年の3月に、東京に住む自分の心も大いにざわつきました。いろいろなニュース、記事、論文、Tweetを読みました。2年経ったいま、一番先に記憶の奥から浮かんできたのが深町先生(id:FUKAMACHI)のエントリーでした。自分のブックマークページから探し出し、再掲。



たとえば、神戸の仮設住宅生活者や復興住宅生活者は、災害から10年の間に数百人と孤独死で亡くなっている。災害によって生活を破壊され、見知らぬ住人たちとコミュニケーションを築けず、アルコール依存症に陥ったり、自殺したり。そんな状況を知ったのは最近で、「そんなひどいことになっていたのか」と驚いた。つまりそれほど無関心だったのだ。

もうあの無関心だけは繰り返したくはない。「被災地に飛んでいきたい」という激烈な熱情よりも、ずっと静かに関心を持ち続ける。そう心構えを切り替えた。救助のスペシャリストでもない私ができるのは、三年、五年と忘れずにいる継続力だ。

活動はわりと地味だ。募金をし、被災地に復興のきざしが見えたらそこへ行き、その土地のファンになる。イベントが催されたらそれを楽しみ、地元産の酒や食品を購入し、宿に泊まり、そしてその土地のニュースを日ごろから読む。このネット時代なら、いくらだって情報は手に入る。根気がいるけれど、誰にでもできる活動だ。

今もこれからも、すてきないい町 - 深町秋生のベテラン日記


東日本大震災があって2年経ったいま、仕事の上でも宮城県にご縁が出来かけています。地味に、その土地に訪れ続けていきたいと思います。

元オリンパスのウッドフォード氏の書籍「Exprosure」への書評を見かけて

オリンパスの不正会計を告発し解任されたウッドフォード氏の”暴露本”『Exposure』への書評を見かけた。EconomistとFT。

Exposure: Inside the Olympus Scandal: How I Went from CEO to Whistleblower

Exposure: Inside the Olympus Scandal: How I Went from CEO to Whistleblower

本の内容は事件のあらましと、日本における会社経営の特殊性を簡潔に指摘したものらしく、大体想像通り。ちょうど事件が騒がれたときにもウッドフォード氏は骨のある人間だと表現されていたように思うが、書評を読む限りでもそのように感じる。


ただ、書評は割とクールというか、むしろ冷ややかな書きっぷりでもあった。英国のビジネス誌らしいトーンなんですかね。

ウッドフォード氏の本は、少なくとも過剰な報酬やよこしまなインセンティブといった他国のコーポレートガバナンスに見られる多くの欠点を考慮していれば、もっとよかったかもしれない。西側の多くの銀行が明らかにせざるを得なかったように、損失を隠蔽するための狂気じみた仕組みに手を染めるのは日本に限ったことではない。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36682?page=4

本を読み進めていくと、残念ながらこの著者は今回の一連の問題について、「自分が間違っているかもしれない」などとはかけらも思わないタイプであることに気づく。

 それどころかウッドフォード氏は独善的な視点から、自分をサポートしなかった不運な人間たちを責め立てている。この姿勢は、道徳的には正当化できるかもしれないが、本を読み進めていくに従い、違和感は増す。また、ウッドフォード氏は菊川会長及び菊川会長の側に立った人々が当時、何を考えていたかについて考えてみようとはしていない。
菊川氏の側に立った彼らにしてみれば、菊川会長は私利を捨てて大企業とその従業員を守っていたわけで、会計上の処理によって実害を被る人はいない、というわけだ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20121129/240318/?P=2

Economistの結びにしんみりさせられた。僕もウッドフォード氏は正しい行動をとったと思っているが、正義って苦い。ひたすら苦いって感じる。

ウッドフォード氏はリーダーのあるべき姿としては理想だ。ぜひこの書籍を読み、読者は自らに問うてみてほしい。自分なら同じことができただろうか。それとも損失については口を閉ざし、企業経営者の立場にとどまり、経営者が集まる世界経済フォーラムに赴くだろうか、と。

こんな道徳の教科書みたいなテーマが、現代日本の、ビジネスの世界でもあるとはね。

Google+とGoogleについてメモ

Google+はダメだ、と思っている人たちへ を読んで、感じたこと。


  • イメージとしては、Googleが、相手に力ずくで大外刈りをかけている感じ
    • 全くもってエレガントな柔道ではないし、賞賛もされないんだけど
    • Googleは間違いなく、じわじわ優位になっていっている
  • 記事の趣旨に賛成
    • ユーザーはいつのまにかG+のプラットフォームを利用しはじめ、利用し続けるようになっていくだろう
  • 記事は1点だけ間違っている
    • Google+のストリームページに魅力を感じないし、使うつもりもないかもしれないが、それで構わない。」としているのは間違い。負け惜しみの意図を汲みすぎ
    • そもそもGoogleは一気に流行るソーシャルプラットフォームを作りたかったはずで、これには失敗している。facebookに負けている
  • しかし、Googleには意に介さない顔でどんどん機能を投入・統廃合してサービス体験を良くするだけのエンジニアリングパワーがある
    • 気づかない間にG+がどんどん良くなっていく
    • そうなれば、片鱗だけでも利用しようとする人は増えていく
  • さらに、いざとなればG+を捨てて、さらによいプラットフォームを作れるだろう
    • そのための技術力も、捨てる勇気もある
  • Googleの地力のすごさを実感する
    • 技術力だけでなく、Google検索とGmailでユーザーをがっちりつかみ続けている。これらが力の源泉
    • 更に、G+が成功するまで時間的な猶予をもたらしてくれるキャッシュがある
  • もちろん、facebookが負ける運命にあるほど決まってるわけじゃない
  • でも、GoogleやG+を絶対に軽視してはいけないし、実際のところ、facebookは全く軽視していないと思う