田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

ウェブマガジンってどうやったら成り立つのだろう

タイトルは、自分がプランナーとして広告提案をするならどうするかと、いつもの思考実験をしているときに出会った困惑です。答えが見つかりません。


例えば、最近はてなブックマークで見かけたウェブマガジン。
ただのヒマつぶしにしかならないサイトですが、それ全部わざとやってるから、わかってやってるから、むしろやってるから安心してお楽しみいただけます。」というコンセプトが面白い。実際、引き込まれる面白い記事があるから良いできだなあ、と思います。

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modern fart | なんとか先生のマンガが読めるのはモダンファートだけ!



でも、読者として、再訪する予感がしないのです。

  • ブラウザの「お気に入り」に入れても整理できずにあふれる予感がするから、入れるのが億劫です。
  • メールマガジンを受け取ればいいのですが、メールアドレスを記入するのが億劫です。
  • RSSリーダーに入れておくのも億劫です。情報を効率的に取得するツールとしているRSSリーダーから見に行って楽しめるサイトではない。気持ちに余裕があるときにウェブマガジントップページから見に行くからこそ、面白いものだと思います。


つまり、自分にとってトップページを再訪するきっかけがありません。ちょっとした仕掛けとかテクノロジーがあると、再訪して楽しめる気がするのに。




一応、一社独占の広告媒体であるようですから、一目見て面白い!とハマる人だけでなく、「ああ、面白いな」と思った潜在読者も確保して、再訪してファンになって貰いたいはずです。それがうまくいかないと困ります。




さらに困ること。それは、関係者がかなりうまくやれているように見えることです。

  • 広告主のvitaminwaterがこのようなチャレンジングなメディアを作ることに納得して高額のスポンサー料を払う気になった
  • 編集者は良いコンセプトと”やりきった”良い記事を書いた。そして、書き続けてる
  • 良いCMSも用意した
  • ソーシャルメディア(はてなブックマーク)で話題となって、潜在読者にリーチできた


理想的かどうかは分かりませんが、少なくとも良いステップで進んでいます。うまく回っています。



でも、その潜在読者が再訪して読者になってくれないのではないか。興味がない訳じゃないのに。どうしたらいいのだろう? こうしたらいいよという方がいらっしゃったら、お知恵拝借したいです。ぜひ。