田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

2015年のソーシャルマーケティングはどうなるか(@北米)

eMarketerレポートのサマリ。2015年のソーシャルマーケティングの8つのトレンド紹介。

SNSと企業の一歩進んだ付き合い方講座 - 2015年の米ソーシャルマーケティングを大胆予測、八つのトレンドとは:ITpro


元となってるプレゼン資料は必見。英語だけど見やすいです。

Eight Trends to Watch for Social Marketing 2015 - eMarketer


元資料からの興味ある部分を抜き出して、意訳と感想。

→好景気もあるしFacebookTwitterモバイル広告を強化してきたという背景がありそう。やめることはしないんでしょうが、相変わらずROI測定は難しいという話でしょう。

  • 「エンゲージメント構築」よりも「コンテンツ配信チャネルの一環」

→エンゲージメント構築についてはだいたい取り組んでみたけど、規模が広がらないという課題が次に見えてきた。(エンゲージメント構築の取り組み自体は良いが、それを殆どの人に知って貰えてない。) それに企業側でオウンドメディアの取り組みが進んできたからコンテンツ配信として使ってみよう、ということですかね。

  • 「”モバイルファースト”は不十分、”モバイルオンリー”を考え始めても良さそう」

→これは釣り文句というか頭の体操としてどうぞ、ということに過ぎないのでは。スマホアプリのマーケティングであれば別ですが、実際に施策に落とすには相当レアケースでしょう。


全般的な感想として

「リアルタイムマーケティングよりはライトタイムマーケティングだ」というようなことも指摘されていて、日本に適用するにはちょっとズレてるなと思いました。日本で広告販促ECにきちんと目配りしてるLINEが、まだ北米に存在感ないからね。WhatsAppのマーケティング支援策が遅れてる、もしくはFacebookの陰に潜ってるという印象がより強まりました。
ただ日本でもソーシャルマーケティングがより重要になってきているというのは自明だと思いますし、日本発のアピールもどんどんしていきたいですね。