田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

Amazon Japanについて

昨日、プライム会員向けに追加料金無しで「プライム・ビデオ」サービスを提供するというニュースが話題になったようです。toyokeizai.net



この記事を遅ればせながら今朝読んで、ニュースの核心部分と関係ない一節に目がとまりました。

アマゾン・ジャパンのジャスパー・チャン社長は「現在プライム会員の方にビデオを楽しんでもらうだけでなく、『ショッピングはしないけれども動画が好き』という方を取り込んでいきたい」と狙いを語る。

アマゾンの動画配信は、掟破りの「実質無料」 | インターネット | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

あまりメディアに出ないジャスパー・チャンさんの名前を目にしたのは久しぶりです。それにしてもジャスパーさん、アマゾン・ジャパンでの社長歴、長いなあ!2001年ぐらいからじゃなかったですかね。外資系、特に独特のカルチャーがありそうなAmazonのなかで、一国の担当の社長が変わらないってのはそれだけですごいですね。
Amazon Japanの運営にはアメリカAmazon.comとの関係をどう保つかという点で独特の難しさがありそうです。Amazon.comの展開サービスのうち、どれをamazon.co.jpに取り入れていくか。また、国土の大きさや物流網の違いや小売業者の振る舞いの違い・USにはあまりいないモール業者といった競合の存在をいかに上手く説明して日本の独自戦略を認めさせるか。などなど。
にもかかわらず、日本で順調にAmazonのサービスがシェアを伸ばしてきているわけです。これは、Amazon Japan(amazon.co.jp)のサービス展開がブレてこなかったし、日本の環境に合わせてサービス拡充に取り組んで来たということの現れだと思うのですが、その影の貢献としてトップが安定しているということを想像しました。