田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

遺伝子検査サービスMYCODEの検査結果が返ってきた。

DeNAさんが提供している遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」。

MYCODE(マイコード) | これから先の健康のために自宅でできる遺伝子検査を


自分は8月に”オールインワン(280+)”メニューを申し込んで検査キットを入手したのですが(当時の記事→遺伝子検査のMYCODEに申し込んでみた - 田中慎樹メモ)、キットを返送したところ検査不調でしたというお知らせが来て、なんとなく気が削がれてました。なおDeNAさんからの連絡は簡潔かつ丁寧で、キットを再送されたのも素早かったので、念のため。
放置するわけにもいかないしというわけで、改めてキットを送ったら今度はOKでした。その結果、サイトのマイページで下記の3つが表示されました。

  1. 疾患発症リスク
    • ”がん、生活習慣病など、全部で約150種類の疾患についての発症リスクがわかります。”
  2. 体質
    • ”見た目の特徴、食習慣、血液・代謝関連の項目など、約130種類の体質の遺伝的な傾向を知ることができます。”
  3. アドバイス
    • ”MYCODEからあなたへ生活改善アドバイスを紹介しています。平均より発症リスクが高い疾患の数が多い順に表示しています。”

どんな画面が表示されるかについて詳細は、いろいろな人がブログで書かれてます。Googleででも検索してみて下さい。 →google:MYCODE ブログ


以下は、それを見て自分がどう受け止めたかを書きます。

体質

まず「2. 体質」を見てみて、最初のページに表示されている情報が思い当たるものばかりでびっくりしました。
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上から順に見ていっても、出生時の体重は軽かったらしいし、目は近視だし、身長は185cmと日本人にしては高いし、髪は太い。何より、日焼けしても殆ど赤く炎症せず、すぐ小麦色というか黒くなるこの体質! なんで知ってるのか。恐るべし、自分の身体は、ある程度遺伝子というコードに規定されているのだなあと軽くショックを受けました。

ただこの表の「日本人における割合」をよく見てみると、多くの項目は50%以上で、これらはそもそも日本人に特徴的なものなようです。ああびっくりした。誰にでも当てはまる記述を見て自分のことだと思ってしまう、所謂バーナム効果か、と思い直しました。(バーナム効果 - Wikipedia) 
それで、「日本人における割合」が低い項目を見てみました。10%や20%の項目もありました。γ-GDPは低い、とかね。健康診断の結果と突き合わせてみて、特に矛盾しているものはないようでした。ある程度信頼を置いても良さそうだと感じました。

疾患発症リスク

「1. 疾患発症リスク」がメインディッシュ。疾患毎に、自分の遺伝子型の発症リスク(日本人平均との比較)が倍率で表示されます。これみたいに微妙すぎる倍率とかもあるんですが。
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「花粉症 1.03倍」ですか。。。数字だけ見るとほぼ平均。ただ、ヒストグラムで見ると発症リスクは平均よりは右。やっぱりリスク大きいんですかね。こうして、倍数で見ると、どうしても一喜一憂せざるを得ない。1より低いといいな、ずっと低いといいな。と思ってしまうものです。


確率論

オールインワン+280は文字通り280項目もあって非常に多いです。項目毎に1.3倍だ0.8倍だ、そのヒストグラムはどうか、などと見ているとだんだん疲れてきました。
そしてふと思い当たりました。自分の150年後の致死率は100%だろう。怪我などではない限りどれかには当てはまって亡くなるのだ。不思議だなあ、どれかに当てはまって亡くなるのか。。。
そして、倍率はとても低いのに、慢性的に患っている疾病もわずかながらあることを発見しました。なるほど、この検査は遺伝子型を判別するものなので、該当する病気に罹りにくい集団に入ってるか、そうでないかという確率論で表示せざるを得ないんだ。 しかし自分にとっては身体はひとつ。確率が低くてもゼロでない限り罹る可能性があるので、低くても罹ってしまったらその疾病と対峙せざるを得ない。


高度な占い?

そういう意味で現時点の遺伝子検査サービスは、統計処理され検証可能とはなっているものの、自分にとってはある種の占いとなるといえそうです。
占いは結果を聞いてすっきりすることが効用の1つであれど、2万円以上払ってるし、実際に生活改善するきっかけにしたい。というわけで「3. アドバイス」欄で今後の生活改善指導を見てみました。その内容は運動せよ野菜食をせよ禁煙せよ飲酒控えよ。などなどごく常識的なもの。これを疾患発症リスクに応じてソートしたものとなっていました。メリハリをつけないと全部の健康法を試すリソースがないので、まず上位3つはやるか、という気持ちになりました。
今後は、DeNAさんがやるからには更に追加でパーソナライズされた情報提供があるでしょうし、予防医学の方へ自分をもう一歩でも向けられたら良いなと思っています。



またこの後に遺伝子検査手法について少し調べてみたところ、どうやら特定の疾患に特徴的な遺伝子を精度高く検査することも一部可能なようでした。ただ、一般人が受けられるサービスは存在しないとのこと。このあたりは気が向いたらまとめます。