田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

ダイレクトマーケティングの奥深さ

媒体資料について語っていたついでに。以下のサイトをお見かけしました。

今、行動しなくてはいけない」と思わせる細かなテクニックが随所に見られる。

もちろん、テクニック1個だけではなく体系化されている。当然、ノウハウ備蓄の集大成としてマニュアル化されたものに沿って紹介しつつ、ところどころで「従来のやりかた」を右に左に動かしながらテスト改良をする。この繰り返しで、更に強力な武器の蓄積につながる。

ジャパネットたかたにしても、高田社長ではなく若手のお兄さんが売っている番組を見ればよい。喋りかた、イントネーションの使い方、盛り上げ方すべて高田社長の売り方を踏襲しているに過ぎない。1つ1つマスターのワザ分解・分析して、弟子のパフォーマンスを振り返り「ここはこうしろ」とか効果測定を通じた検証が行われているのはいうまでもない。

マニュアルというベースがあるから、(つまらなくても)ちょっとしたジョークやギャグの混ぜ方次第でスパイスが加わる。

ジョークやギャグをいえるというのは「余裕の証」であり、自信満々の誘導を可能にする。これが、また売れる決め手の1つの駒になっているに違いない。

唸らされます。深い経験を感じる。

実績CVRベース(転換率・コンバージョン率)とあり、仮説誘導してくれているのはありがたいが、ランディング・ページのURLをみて判断しない限り、同じコンバージョン率を別のクライアントにそのまま「当てはめることはできない」のである。
そのほか他社事例から広告効果をうかがう際に、

  • クリエイティヴ・原稿の差でクリック数も変わってくる
  • 2-3回継続すると広告効果は落ちてしまう(変化する)

こうしたことも抑えないといけない。
想定ナントカを出すのはかまわないが、汎用資料にはない、インサイトやハード・インテリジェンス(生の情報)の合わせワザで、はじめてイメージが湧くから行動できる。
上記のような数値の羅列はインフォメーションに過ぎない。他社事例を引用するなら「配信原稿」「URL」「リピートの有無」「何回目なのか?」がインテリジェンスである。
広告代理店だけでなく広告媒体も広告枠を売りたいのなら、同様の意識を持ってもらいたい。

広告会社様や広告主様とお話しするときは相当なインテリジェンスを持ってお話ししていると思っていますが、改めて文字にされていると神妙になります。媒体側も精進します。