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田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

Circaの停止に寄せて

Circaの停止について書きかけてはやめる、を繰り返してることに気づいたので、いい加減にしてさらっと書くことにする。
 
(Circaとはアメリカのスタートアップが取り組んだニュースリーダーのプロジェクトです。この記事が特徴をよくまとめてます。)
(7/8追記・ちょっと補足します:Circaにはビジネスが導入されなかった。ニュースリーダーだからビジネスモデルは広告か課金が普通だろう。比較的容易なのは広告で、読者=ユーザーが大量につけばなんとかなる。それでチームはユーザー獲得に専念した。Circaのプロダクトの出来は業界の人を驚かせ、感心させるのに十分だった。しかしその評判とは裏腹にユーザー獲得スピードは芳しくなかった。Circaのチームはサービスの一層の磨き上げに加え、独自の編集チームを構成してニュースの選定に力を注ぎ、魅力的なメディアの創出のために取り組んだ。プロダクトに全力で取り組んだはずだ。しかし結果としてCircaは死んだ。)
 
 
なぜCircaは死んだか。ドライに捉えると単純な話だ。ユーザー獲得スピードが遅いことが分かった時点でピボットすべきだった。「大衆向けコンテンツ」への対応を真っ先に深堀りしたくはなかったならば、プラットフォーマなりインテリメディアなりに売却するべきだった。(SummlyはYahoo!に、WaviiはGoogleに、PulseはLinkedInに売却した。)どれも嫌でどうしてもあと数年プロダクトに専念したいのなら、膨大な夢を詰め込んだ絵を描いて超大型調達をすべきだった。でも、いずれも実行しなかった。
結局、半端な調達、甘いビジネスプラン(特にユーザー獲得プラン)、フォーカス分野の誤りが死を招いたというわけだ。シンプル!
 
 
とはいえ、スマートフォンでのニュースリーダーの原型を作って一世を風靡したのになあ。プロダクトを磨き上げることに拘ることは善であるという思いは自分にもあるんですが、それが死につながったというのがどうにも切ない気分です。