お世話になっている会社さんの紹介で、都内でセミナーに行ってきました。
現状、自分は人事にタッチしておらず、とはいえ兼任してた時期はごく短くあり全く門外漢でもないという立ち位置。コーポレート系の一つの分野として頭の体操をしてきました。最近セミナー形式でゆっくり人の話を聞くような機会がなく新鮮さも感じつつ、リラックスして聞けました。
曽山さんは最近「クリエイティブ人事」を上梓されたのでそのプレゼンスを上げにも来たのかな。
クリエイティブ人事 個人を伸ばす、チームを活かす (光文社新書)
- 作者: 曽山哲人,金井壽宏
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/07/17
- メディア: 新書
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内容はSlideshareに上げられてる定番ネタのようでした。
自分の記憶に残ったものとしては、例えば以下のようなものがありました。自分なりの解釈なので言葉尻は違うかも。
- 人事は経営陣と現場を繋ぐ重要なコミュニケーション・エンジンである
- 重要度は、制度構築2割、運用8割。運用にひたすら注力しないと成果が上がらない
- 機能していない人事制度は止めるべき。止めると「あ、人事もちゃんと見てますね」と現場から信頼を得ることもある
- 人事施策は、働く人に優しい方面と、刺激して引き上げる方面の2方向がある。前者は人事が主体、後者は経営の関与の元に行うべき
サイバーエージェントはネット系、オーナーシップ強い、代理店気質強い、などと設立以降特徴的な文化があるので、個別の施策についてうまくいったりいかなかったりという経験は、そのまま殆どの会社にとって当てはまるものでもありません。これはプレゼンでも言及されてました。そりゃそうだ。「キラキラ」サイバーエージェントと同じような会社はなかなかないわけだ。従業員数2,000名もいるし。
曽山さん(ブログ)にとって人事とは、とにかく人と話をして、現場を理解してそこで経営の意思をうまく伝達もすれば、経営とも話して経営メッセージが不明確だと投げ返したりもする、ということをひたすら続けていく分野だと見いだしたんでしょう。サイバーエージェントさんの創業事業は広告代理業で、人と話すことこそが仕事の中核ですから、とても「らしい」解決だなと思いました。
はてなも昔から「Strong Cultureだ」と評されることがあり、いろんな制度を試しては止めるということも経験してきて、ある意味立ち位置としては似てます。ただ、とにかく運用は重要で、去年より今年をベターに、今年より来年をさらに良くしていこうという気持ちを新たにしました。
このようにテキストに書いてみると、特段に変わったことは書いてませんね。うん。でもこの分野は凡庸さの中に本質があるのかも知れません。