田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

広告プランナーは2種類いるんじゃないだろうか

自分はアウトサイダーなので、広告業界についても自分なりの尺度でざっくりした理解をしていることが多いです。 一応、自分はクライアントに対して広告企画を考え、情報配置も考え、コピーも書くので原始的な広告プランナーと言っても良いのではないかと思います(あ、自社広告もときどきやります)。 で、同じような立場の人と少し交流するようにもなってきていて、あの広告は良いとかあのプランはこうしたらいいのにね、とか話すようになると、「良い広告」に対する考え方が全く違う人に出会うようになってきます。価値観が違うといえばそのままなんですが、それで標題の件。そのまんまなんですが、その価値観の違いがどうもおおまかに2つに分けられるんじゃないかなあと。以下はそのメモです。



広告プランナーには、生活者にフォーカスしてその心を動かしたがるタイプと、広告主と生活者とブリッジしようとするタイプの2種類がいる気がします。いわば、放送作家型とクライアント奉仕者型。放送作家はひたすら生活者に何が受けるか、どうやったら良い印象を与えるか・覚えて貰えるか・ヒトを動かすかを主に考えて、広告主のことは頭にはあるものの、極論すると誰でも良いみたいなところはある。一方クライアント奉仕者は一生懸命広告主のことを見極めて、そして生活者の動向も見て、両者の歩調を合わせるような流れを作ろうとする。そういうイメージです。


「放送作家」型は、その広告なしでは成立し得なかったブームやパーセプションチェンジを生み出すことに最大限の快楽を感じる。「クライアント奉仕者」型は、与えられた制約条件の中で最大限広告主の役に立てることに拘っており、極端な者は広告という手段をとらなくても構わないとまで言う。


「放送作家」型は「クライアント奉仕者」型に対して、『今こそ広告のチカラを信じたらいいのに。広告マンたるもの、無から有を生み出して生活者の行動を変化させるという本質的な価値創造にもっと注力したほうがいいよ』と薄々思ってる。一方、「クライアント奉仕者」型は、「放送作家」型に対して、『時代の変化もある中で、広告が主役な案件とそうでない案件がある。クライアントにサービスしてなんぼじゃないかなあ』と薄々思ってる。


ネットを重視する広告プランナーも、上記のような2タイプがいて混在している、みたいなところがあるんじゃないだろうか。。。という。当たってるかなあ?
別にどっちが優れてるとかじゃなくて理解しようとしたらこうなった、ということなんで、オチはないのですが、最近思ってることの断片をココに書いておきます。