なぜそう思ったかというと、マクロな視座で見ると、販促費の方が広告費よりも大きいという数字を見たから。
電通がまとめている「日本の広告費」でのセールスプロモーションメディア(2007年度で2兆7,886億円。前年度比101.9%)では、広告の一部に組み込まれている。でも、これはリベート/コミッションなどを加えた「販売促進費=販促費」全般の数字ではない。
野村総研の調査
従来マーケティング関連のお金はどう流れていたか。野村総研の調査では、一般企業からマス媒体へ、広告費5.8兆円が流れ、また既存流通業者へ、リベート、コミッションとして、販売促進費13.6兆円が流れていた。これはいずれも「企業」への資金の流れだった。
販促費は広告宣伝費の約3倍近くに達するという試算。
個別に会計上の情報を見ても
上場しているビール系飲料会社の決算資料を調べた記事を見つけました。販促費/広告宣伝費を比率をとると、ほぼ2.5〜3倍。
上場ビール会社における売上高と販売費の割合をまとめてみました。
このように、売上高に対する販売費の割合は、業種ごとに標準的な水準が存在します。その水準は、一般消費者を相手にする業種ほど高くなり、法人等の固定顧客を相手にする業種では低くなります。
「販促」は会計処理が面倒なグレーな部分も含むので、もっと多くここに仕分けしても良いかもしれない。
だからなに?というと
量が大きいところに注目した方が全体を良く理解できるんじゃないか。つまり、『「販促」での変化のインパクトの方が大きくて、そこに「広告宣伝」が引きずられているのでは』という視座をもってみてはどうか。
販促についてもっと勉強してみたくなってきた。(うーん、どうやって勉強しようかな)