田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

技術と学問

技術を教える立場で感じるのは、技術的に何ができないのか、何が難しいのか、という判断が苦手な若者が多い、ということである。僕らの世代が「え、こんなことができるの」と驚くのと同じくらい、若者は「え、こんなこともできないの」と驚くようである。

技術とは直接関係なく、思い出話を。
自分が物理化学に触れたときは、「え、こんなことが分かっているの!」というより「え、こんなことも分かっていないの!?」という驚きを感じて、この分野で自分が活躍できるかも知れないという気持ちを覚えたことを思い出しました。それで勉強しているうちに、「活躍できるかも知れない」が「活躍できそうだ」「活躍したい」という錯覚に変わっていき、結局この分野を専攻にしたのでした。「こんなことも!?」を幾つ見つけられるかが、研究するにおいては案外大事かもしれません。

そういえばwikipediaにはあった

Category:未解決問題を読むと面白いですね。多くの分野で何が分かっていないかの一端を知ることができます。これに目を通せるなんて、今の学生は羨ましい。