読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

ブログクチコミ販促サービス「ログスターバズ」分析その2:ビジネスについて

ログスターバズの紹介をしたところ、「マネタイズの視点からはどうなんだ」という突っ込みをいただいたので続編です。

現状のログスターバズのビジネス

ログスターバズのサイトや日経産業新聞での記事をざっと見たところ、広告掲載メニューについての詳細を見つけられなかったので確定的なことは言えません。ヒントとしては「クチコミ」があるブログ記事に同載される広告の体裁と内容です。

体裁としてテキスト広告が3枠ぶん入っており、また、その広告内容がデジカメ・ビデオカメラ・動画編集と、「子育て」体験談にマッチしているようなものとなっています。つまり、これはGoogle AdSenseなどのコンテンツマッチ広告に極めて似たものと考えてよいかと思います。
現状でログスターバズの収益源はこの広告配信であるとすると、事業の本質はコンテンツマッチ広告配信業であり、配信先の媒体を確保するためにユーザーにポイントバックやブログのネタなどの様々なメリットを提供している、という構造であると言えます。

ビジネスの課題(想定)

「コンテンツマッチ広告」と捉えると、広告主/広告会社はどうしてもGoogle AdSenseと比較してしまいます。
競合となるAdSenseがあるために、売上・費用の両面で厳しい制限がつけられます。

売上:広告単価を上げにくい

獲得したい成果量が多い広告主は、掲載可能な媒体が多いAdSenseの方をまず先に考えます。努力して平均単価を下げようとするならば、掲載面が多いほうが当然インパクトも大きいです。ログスターバズでの広告露出単価をAdSenseよりもずっと高く設定し続けることは難しいでしょう。
バナー広告などの視認性が高い広告を投入できれば、誘導効果だけでなく認知効果もあるとして単価を上げられるかもしれませんが、ブログで体験談を書こうとされる方は、テキストよりもバナーを敬遠する可能性も高く、媒体面の確保が困難になりそうです。

費用:還元率を高くキープする必要

ログスターバズがGoogle AdSenseと異なるのは、ユーザー還元を現金ではなくポイントで支払うことにしていることです。ポイントシステムよりは現金還元の方がユーザーにとって分かりやすいので、単純に考えると、ユーザー確保=媒体確保のためには還元率を高く設定する必要があります。一定以上の媒体量がないとそもそもまとまった売上を得られないし、広告主候補にも知って貰うことが出来ないので、事業を生かすためにはやむを得ない面があります。
競合と比較して高い還元率がコストを圧迫しつづけそうです。

打ち手(想定)

そのままではAdSenseより有利な構造を作れず、事業の継続性を保証できないので、次の打ち手を考える必要があります。
シンプルに売上・費用についての課題を裏返して打ち手をそのまま考えると、以下のように列挙できます。

売上向上
  • 広告単価向上
    • ターゲットセグメント化
      • 想定ブロガーを「主婦」に限っているが、これをさらに細分化できないか。
      • 「化粧品に興味のある」「エコ・雑貨に興味がある」など属性で分けるのも可
    • 広告配信の仕組みの高機能化
      • コンテンツマッチの精度アップ
      • 行動ターゲティング広告の開発・導入
  • 広告枠稼働率向上
    • 広告主をECサイトから広げていく
      • ネット専業広告代理店など、広告会社との連携を深める
費用低減
  • 還元率を下げる
    • サイトのポリシーを「お小遣い稼ぎ」ではなく「ネタを拾ってください」という趣旨で押す

最近ではサイバーエージェントのマイクロアド(Microad)がコンテンツマッチ広告から行動ターゲティング広告に主事業を大きくシフトさせた事例もあるので、こういう流れも考慮しつつ、さてどうするか。ですね。


※あくまで僕の想定であり、見当違いな分析である可能性も高いです。ウェブサイトを見て分かることのみで判断しています。例えば、最も重要なデータであるはずの、現状の広告メニューについて正確な数字も分かっていません。