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田中慎樹メモ

ネット広告、ビジネスモデル、ベンチャー、経営、日常について

「技術の森」

もうリタイアしている僕の父は、産業電気機器メーカーの設計者でした。
父は筋金入りの会社人間でした。 朝は7時に家を出て、夜は9時か10時にようやく家に帰り着く生活を、三十年間、月曜から土曜まで繰り返していました。 土曜に父と遊ぶには、会社に行くしかありませんでした。 家族として共に過ごし、また父と対話する中で、僕はものづくりのこだわりと厳しさを父から感じ取りました。


身近に使っているデバイス、例えば携帯電話などもどんどん高機能化していっていますが、これは数百人、数千人、ものによっては数万人もの技術者が、そのときの会社人生をかけて必死に改善を施した成果です。


それにも関わらず、海外市場に進出しているメーカーが、完全に自前で技術を育てていくことは難しくなっています。 競争の激化及び技術の進化に対応し、異種の技術を融合させていく必要。 また、人員数の「適正化」、ベテラン社員の退職による基盤技術のやせ細り。 これは人件費の高い日本のメーカーであれば、どこでも抱えている悩みであると思います。


ブラザー工業さんは、その中で、「技術の森」をつくるという選択をしました。一つ一つの技術を木と、会社で持つ技術の総体を森と捉え、個々の木を強くしていくと同時にネットワークを強固にしていくことで、森全体を強くしていくという考え方。 具体的には、現状で以下2つの施策をとっておられます。

  1. 現有技術を資産と捉え、その一覧性を高めること
  2. 社員が製品や技術、また担当部署などについて尋ねる場をつくり、社員間のコミュニケーションを活性化させること。


このうち、2.のコミュニケーション活性化ツールとして、僕らは人力検索サイトはてなのエンジンを導入させていただきました。
勿論「はてな」を導入すれば直ちに情報共有ができるするわけではないですし、これが盛り上がったから会社の保有技術が一気に向上拡大するものでもありません。 しかし、メーリングリストや電子会議室、NotesDBなど一般のツールではカバーできないところで、部署を超えたコミュニケーションが生まれること、またそのログが資産として残ることなどで情報共有に貢献できればと思っています。


関連プレスリリース:
http://www.hatena.ne.jp/info/press04102901
はてなでも活躍中の、ラベルライター「P-touch」:
http://www.brother.co.jp/jp/label/info/pt18n/pt18n_ove.html